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階段のきしみ、手すりのぐらつき。気になっているのに、後回しにしていませんか

執筆者の写真: droneliferc
droneliferc
10月25日
読了時間: 5分

階段を上り下りするたびにミシッと鳴る。手すりを握ると、ほんのわずかに動く気がする。毎日使う場所なのでつい慣れてしまい、そのままになっているお宅は少なくありません。


この記事では、階段まわりの不具合がなぜ起きるのか、どこまでなら様子を見てよいのか、大工の目線でお伝えします。


住宅の木製階段と手すり
毎日使う場所ほど、変化に気づきにくいものです



階段がきしむのを、そのままにしても大丈夫ですか?


音がするだけで、踏んでも沈まず、ぐらつきもないなら、急いで直す必要がないことが多いです。ただ、踏むと沈む、横に揺れる感じがある場合は、早めに点検したほうが安心です。


きしみは、家が傷んでいるというより、木が動いているサインであることがよくあります。ただ、音の原因が軽いものか、中で何かが緩んでいるのかは、鳴り方だけでは見分けられません。だからこそ、音以外のサインを見ておくことが大切です。




階段は、どうしてきしむようになるのですか?


主な原因は、踏み板と、それを支える部材の間に小さな隙間ができ、動くたびにこすれることです。木が乾燥して痩せることや、固定している釘やビスが緩むことで起こります。


階段は、踏み板、蹴込み板、側板といった複数の木材を組み合わせてできています。新築のときはぴったり合っていても、何年も体重を受け続けるうちに、接合部が少しずつ動きます。


この時期に増えるのが、暖房を使い始めてから、急にきしむようになったというお話です。山形では灯油ストーブやファンヒーターで、室内の空気が一気に乾燥します。木は乾燥すると少し痩せるので、夏の間は収まっていた部分に隙間ができ、音が出やすくなります。冬の間だけ鳴る、という場合は、この影響であることが多いです。


一方で、乾燥のせいだと思っていたら、実は固定が緩んでいた、ということもあります。現場では、踏み板を外して初めて、古い釘が浮いていたり、受けている部材が傷んでいたりするのがわかることもあります。




手すりがぐらつくのは、危険ですか?


手すりは体重を預ける場所なので、ぐらつきを感じたら、早めに直すのが安心です。特に、握ったときに壁側が動く、横に揺らすと動く場合は注意が必要です。


手すりのぐらつきで多いのは、壁への固定が弱くなっているケースです。手すりを留めているビスが、壁の石膏ボードだけに効いていて、壁の中の柱や補強材に届いていないことがあります。この状態だと、最初は問題なくても、使ううちにビスの穴が広がり、少しずつ緩んできます。


ビスを締め直してもすぐ緩む、締めても手応えがない、という場合は、締め方の問題ではなく、留めている場所に原因があるかもしれません。こうした場合は、位置を変えたり、壁の中に補強を入れたりする必要が出てきます。


階段は、家の中でも転倒事故が起きやすい場所です。ご高齢のご家族がいる場合や、お子さんが使う場合は、手すりの状態は特に気にしておきたいところです。


階段の手すりを壁に留めている支え金具
手すりの付け根は、一番動きが出やすい場所です




大工に見てもらったほうがいいのは、どんなときですか?


踏むと沈む、横に揺れる、手すりを締め直してもすぐ緩む、という場合は、見てもらったほうが安心です。音だけでも、年々ひどくなっている場合は、相談の目安になります。


階段まわりは、原因が一か所とは限りません。踏み板を直しても、手すりの下地に問題があれば、不安は残ります。大工は、きしむ場所だけでなく、周りの部材や固定のされ方も含めて、全体を見て判断します。


そして、直すといっても、階段全体をやり替えるような大きな工事になることは、まれです。踏み板の固定の補強、手すりの下地の追加、といった部分的な修繕で収まることが多く、ご相談いただく段階では、まず状態を知るところから始まります。



どこを撮って送ればいいですか?


階段全体がわかる写真、気になる踏み板、手すりの付け根の3か所を撮って、LINEで送っていただければ、大工の目線で見立てをお伝えします。


階段の下から見上げた全体、きしむ段のアップ、手すりの壁との接合部があれば、状況はかなりわかります。きしむ音は写真では伝わらないので、鳴る様子を、短い動画で撮って一緒に送っていただいても構いません。


見た結果、今のままで問題ないと判断すれば、正直にそうお伝えします。無理に工事をおすすめすることはありません。ご自身でできる範囲の対処があれば、それもお伝えします。


ご実家の階段が気になるという方も、お住まいが離れていても、写真があれば相談できます。



LINEで階段の写真を送って相談するイメージ
階段の写真を一枚、送るだけで構いません




階段や手すりについて、よくいただくご質問

Q. きしみ音だけでも、相談していいのでしょうか?

A. もちろんです。音だけの段階で見ておくと、小さな補修で済むことが多いです。見てみて、問題なければ、そうお伝えします。


Q. 手すりが付いていない階段に、あとから取り付けられますか?

A. 多くの場合、取り付けは可能です。ただ、壁の中の下地の状態によって、補強が必要になることがあります。まずは階段の写真を送ってください。


Q. 階段全体を作り直さないと、直らないのでしょうか?

A. ほとんどの場合、そこまで必要ありません。踏み板の補強や、手すりの下地の追加など、部分的な修繕で直ることが多いです。ただし、構造部分に傷みがある場合は、状況に合わせたご提案になります。




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